基本理念

当センターは、釜石・大槌地域(釜石市・大槌町)における産業支援機関であり、将来的には沿岸地区の中核として、地域中小企業の経営基盤の強化を図り、地域産業全体のレベルアップ及び地域活性化を図ることを基本理念としています。

理事長挨拶

当センターの施設は、東日本大震災の津波により、大規模半壊となりましたが、国の復興交付金の採択を頂き、平成24年9月に災害復旧工事を着工、そして平成25年3月末に完成し、同年5月11日に開所式を開催することが出来ました。これもひとえに、日頃から当センターの運営に際し、ご支援、ご協力いただいております関係各位の皆様のご尽力の賜物と、心から感謝しております。

さて、当センターは、釜石・大槌地域における産業支援機関として平成4年に設立され、地域中小企業の経営基盤を強化し、地域産業全体のレベルアップと地域活性化を図ることを基本理念とし、これまで様々な事業を展開して参りました。
東日本大震災後は、被災中小企業者の復旧・復興を最優先に、グループ補助金の申請支援、かまいしキッチンカープロジェクトの立ち上げ、中古機械設備の斡旋・提供等、職員一丸となって取り組んで参りました。これら復興支援の取り組みは、経済産業省が認定する「被災中小企業の復旧・復興支援に係る貢献者」として表彰されております。
被災した地域中小企業の復旧・復興には依然として多くの課題が山積しております。当センターでは、引き続き、復興支援に全力で取り組む所存です。

当センターは、平成25年4月1日より、「公益財団法人」として、新たなスタートを切ることになりましたが、この改修された施設には、岩手大学、岩手県立大学、北里大学が入居し、まさに当センターが沿岸地域の産学官連携の拠点となっております。
当センターは、これら大学と連携を図りながら従来の行政、支援機関・団体との連携もさらに強化し、文字通りの産学官一体となって、産業再生に資する企業それぞれの課題解決の支援を確実に進めながら、地域経済を震災前の状態に戻すという考え方ではなく、国内人口が減少局面に変化したことや世界経済の動向なども視野に入れながら、この地域の将来のあるべき産業構造を見据えた施策を実現する事業を職員一丸となって推進してゆきます。
どうか皆様、今後ともこれまでと変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

公益財団法人釜石・大槌地域産業育成センター 理事長 小野 共